一般valoファンボ

3億年に1回は使う

今日から始まるVALORANT Masters: Reykjavíkに出場するNA EU以外まとめ

 

MSIが終わったということはすぐにVALORANT Masters:Reykjavíkがやってくるということ

 

今回は日本以外のチームなんてEUとNAしかわかんねえしどこ見ればいいんだ?って人に向けたチームごとの注目選手やピック、プレースタイルについて個人的な感想でピックアップしていきたいと思います

ピックに関してはVCT stage2 challenger2を参考にしています

自分はEU valorantが好きなので(特にEMEAで突然死したFPX)、そこを基準に自分なりに紹介したいと思います

 

 

 

 

 

NUTURN Gaming

 

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強豪ひしめくKRを無敗で上がってきたとんでもねえチーム

102連勝で韓国国内最強と言われていたvision striker相手にストレート、Damwon gaming KIA相手にもgrandfinalで3-0のストレート

メジャーリージョンを普通にボコってもおかしくない彼らのどういうところが特徴なのか、個人的に気になった部分をピックアップしたいと思います。

 

まずはピストルラウンドで勝利した際、武器を購入しないという点

 

本来valorantというゲームの性質上1stラウンドを取って、2ndラウンドにはスペクターやブルドッグなど武器を購入して2ndラウンドを安定してとって2-0からのスタートが理想だと考えられます

 

f:id:altri_a:20210522020205p:plain(これが普通)

 


しかしNuturnは購入しません。正確にはデスしたプレイヤーは武器を購入し、生き残ったプレイヤーはハンドガンのままです

そして2ndラウンドを取得したらさきほど武器を購入していないプレイヤーは3rdラウンドでファントムやヴァンダルを購入し、3rdラウンド、あわよくば4thラウンド以降もultでのスノーボールで一方的な展開での最大値を目指します

 

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他のチームには見られないバイの方向性で非常に面白いと思います。

 

次にエージェントピックの豊富さ

 

Nuturnはピックの役割が固定されているわけではなく、他のマップでjettしてたのにここではsovaしてる!?など平気でマップによってエージェントをswapして、そして本当に使う人間が変わってるのか?と思わせるくらい完成度の高いプレーを魅せてくれる

 

 

世界的にピックが減っているbleachも2つのマップ(stage1のgrandfinalを含めれば3map)で使用しているのも特徴といえる。

 

 

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ドローンを確認したシャワーTPからの積極的な仕掛けからスキルを用いての時間稼ぎ

 

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エントリーからリテイクへの完璧なultとアフターショック

 

2duelistや1jett duelistなど様々な構成内容もできる高い対応力を持ったチームだと思います

LoLやow大国らしく撃ち合いよりチームの連動で勝負するところはお国柄といったところでしょうか

 

注目選手は全員です。

理由としてはsuggestは言わずもがな、lakiaのヴァンダルも恐ろしい精度ですし、allowもオペレーターやultでのキル獲得能力、

periの立ち回りや追い込まれた状態からのクラッチ能力、soloの高い研究量からのスキル精度、チームのどこを切り取っても脅威です

 

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allowの1v3クラッチ

 

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periのノータイム負け確からのオールキルによる1v4クラッチ

 

マイナーリージョンの中では頭一つ抜けてると思いたいですし、メジャーリージョンを倒せる力を持っていると思っています

 

lakia:sova jett

suggest:raze skye bleach

allow:jett rayna

peri:astra omen viper

solo:killjoy sage bleach

 

 

 

X10 Esports

 

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東南アジア代表

owでタイ代表だったpatiphanを4月に獲得し、そのままVCT SEAを優勝したX10 Esports

国内では圧倒的強さを見せ続け、一度も3位以下をVCTで取っていないなどSEA地域を支配した

patiphan加入からほぼ1か月という短い期間で優勝した彼らの伸びしろはとても大きいものだと考えられます

 

grandfinalの1st mapで2nd buyを行うメンタルの強さやところどころに見られる独創性のあるセットアップなどが特徴といえるのではないでしょうか

 

基本的な形はjett skye sentinel smoke sovaという形のjett 1duelist

構成で珍しいと感じたのはiceboxではkilljoyじゃなくcypherをピックする点とsplitのviper astraの2smoke comp

どちらも世界的に見ると珍しい構成となっている

 

素直なプレーが多いが、攻めはじっくりというよりいけるならすぐいくというタイプでファーストピックなどで人数差がついたときの展開はとても早い

 

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珍しいセットアップからのB設置

viperを活かしたmidコントロールでBlongの敵を完全に無視することに成功

 

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このプレーではゾーニングultでサイトからどかしてリテイクという流れを作りたかったfull senseのロックダウンを読み切り、ショックボルトでalinkに置かれたロックダウンをaポイント内から破壊

防衛側でとても価値の高いultをたったマネー200で返す

 

チーム全体としての撃ち合いの能力は他の地域に比べて少し劣ると見ていて感じました

 

あと地域特有かもしれないけどオーディンが好きでgrandfinalの1stmap ascentでは両チーム合わせて5名が購入していた

 

注目プレイヤーはpatiphanです

撃ち合いが他の地域と比べると劣ると言いましたがpatiphanだけは明らかに別次元にいます

スキルのセンスもとても高く、アジアという括りで見てもトップクラスの選手だと思います

 

patiphan:jett

crzs:skye bleach

sushiboy:killjoy cypher

sScary:astra omen viper

foxz:sova viper

 

KRÜ Esports

 

 

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bo5を二度勝たないとレイキャビクへ飛び立つことの許されない厳しいラテンアメリカ地域を勝ち上がってきたアルゼンチンの強豪

 

構成はとにかく読みづらくbindではviper brimのぜってえ撃ち合いしねえという強い意志を持った構成をピックしたりjett 1duelist compや2duelist compなどとてもバラエティに富んだピックプールや構成の幅を見せてくれる

特にgrandfinalの1stmap havenではCTスタートでなんと0duelist compで挑み見事に勝利する

ここまで極端なピックはReykjavíkに出ているチームでは他にない

 

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このとてつもないスキル密度

 

何考えたらこんなキモイ構成できる?

A攻めしてもskyeとsage、そしてBから展開されているトキシックスクリーンにより、攻めを止められ

B攻めをしてもトキシックスクリーンとアラームボット、ナノスウォーム、Astraによるスキルによって設置することはかなり厳しく

C攻めもDDにキルジョイタレットとAstraのスキルのプレッシャー、longにはポイズンクラウドからスネークバイトで進行が難しい

 

しかしT側は弱くなるのでは?と考えのみなさんご安心ください。

 

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撃ち合いすらさせてもらえないastra sage viperのキモすぎるセットプレー

 

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極めつけは11-5で迎えた17R

芸術のような設置までの流れ、まともに撃ち合うことは不可能

サイトを分断するコズミックディバイド、そしてBサイト内にヴァイパーズピット、alink側にsageのバリアオーブ、clinkにスネークバイト、設置を阻止するのはノーチャンスだしリテイクも厳しい凄まじいスキル合わせ

 

彼らはよく言われているCS:GOの延長ではなく、“valorant”をプレイしていると言っていいと思います

 

ラテンアメリカという響きで勝手に撃ち合い命のガンガン入っていって撃ち合うというものをイメージしていたので驚きました

 

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このhavenは最初から最後まで見る価値があると思うので、ぜひ自らの目で確かめていただきたいです。

 

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判断能力も高く、このシーンでは3つのultを使ってきたのを確認し、リテイクにいくより削ってマネーへ負担をかけたほうがいいとみてsave狩り及びsaveにシフトした

マネー的にもスコア的にも余裕がある状況だからこそできるプレーがしっかりできていてここでは全滅して一人もキルできていないが価値があるプレーだと感じる

 

全体を通して撃ち合いのカバーの質が高く、エイム自体はトップレベルではないが面白い戦略やピック、スキル合わせなど実力を埋めることができる力を持っていると思います

 

注目しているのはチーム全体の動きですが、あえて一人選手をあげるとしたらbnjです

一番見た感じ撃ち合いが強く、安定感もあるプレイヤーでした

 

CT1stで負けたらstuckをする傾向がある(?)

ラテンアメリカメタなのかiceboxは大会を通してあまりピックされていなく、VCT本選では一度しか試合していないので未知数なのでそこが狙い目かもしれない

(0duelistとか考えてるチームだから対策とかはしててもおかしくない、というかしててほしい)

自分の中で一番熱いチーム

 

NagZet:jett sage

bnj:sova raze

klaus:cypher killjoy skye

dalz1k:omen astra viper brimstone

Mazino:sage phoenix viper

 

Sharks Esports

 

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名前がクソサメ映画っぽくて可愛い

ブラジル地域の二位で構成は基本的にjettを絡めた2duelist compでsovaは全てのマップで出ている

 

T側ピストル勝利後のラウンドは武器差でひたすらゴリ押すことが多いが、3rdの武器が劣っているラウンドでは開幕はスキルなどを使って撃ち合いにいくがそこから慎重になる

積極性が高く、セットアップして即速攻のパターンでひたすらエリアを広げてくる

 

とても一人ひとりの撃ち合いが強く、情報が入り乱れているようなごちゃごちゃした展開でも落ち着いて処理している印象

sovaをピックするDeNaro以外は超アクティブなプレイが多くコントロールする形でDeNaroが動いている、そのため一番最後に残るのは大抵DeNaro

 

TでもCTでも一見落ち着いているように見せたラウンドでもしれっと情報をとって深い位置までプレイヤーをあげて1stピックを狙ってくる

CTでピストルラウンドを落とした際、stuckすることが多い

大きく差をつけているときはCTでも非常に強く出ていく

 

ここまでだと雑なプレーをするフィジカルが強いチームという印象だがトラブルで長くポーズしたあとその次のラウンドに即開幕ultを使ってエリア取りして中断後の集中がキレがちなところを狙う抜け目なさもある

 

注目プレイヤーはgaabxx、jettを主にピックするプレイヤーだがマップや相手によってflexなピックをすることができるプレイヤー

このチームの中でぱっと見一番撃ち合いが強く、ジャンプピークしてきたプレイヤーの頭を一発で抜く反応の良さも見せる

 

すごく勢いのあるチームだがVikingsには1mapしかVCT本選でとれておらず、一度負け始めると積極性が弱くなる印象がある

 

gaabxx:jett viper raze sage

DeNaro:sova

fra:cypher killjoy skye

prozin:raze phoenix

light:omen astra viper

 

Team Vikings

 

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VCT stage2ではbo3で一度しか敗北していないブラジルの王者

撃ち合いの強さはsharksを上回り常に全員が高いクオリティで戦っている

 

jettを絡めないduelist2が基本的な構成、iceboxでのみjettをピックする

 

ピストルから積極的に撃ち合いに行き、仕掛けるテンポがかなり早い

チーム全体としてアクティブな動きがとても多いが3v5などで設置された場合無理にリテイクに行かずにきっちりセーブするなど理性的なプレーも多くsharksとはそういう点で差があると感じる

 

積極的に撃ち合いにいくが、素直にポイントを取りにいくのではなくシフトすることも多く、omenとastraを主にピックするsutecasがラーカーとして動き、仕掛けているサイトとは逆側でじわじわエリアを広げ、制圧したらシフトというパターンもそこそこ多い

havenでは4v3でC設置したあと全員がDDに駆け込み守るという珍しいエリアコントロールを見せるなどただ撃ち合いが強いだけではないところをきちんと見せてくる

 

CTでの特徴はリテイクにいくまでがとにかく早い

準備ができていようがいまいがいけると思ったら設置中でもガンガン入っていく、きっちりスキルを入れて丁寧なリテイクではない印象

準備がきっちりできていないとその勢いで削られていき、逆に不利なポジションでの撃ち合いを強いられる

 

ピックの中で珍しいと感じるのは今OPとしてかなり評価の高いviperをbindでしかピックしないところ

そのviperも主にsentinelをピックするsaadhakが使っており、エリアをコントロールするというよりスキルを用いて止める役割を重視していると考えられる

 

注目プレイヤーはgtnとsutecas、どちらも撃ち合いがめちゃくちゃ強くgrandfinalではgtnがひたすらアクティブにプレイし一方的にsharksのprozin(めちゃくちゃ強い)の頭を抜きまくっていた

sutecasは前述の通りラーカーとしての動きがとても気になる

 

近い地域のラテンアメリカとブラジルでかなりメタの差とプレイの差があり、とても見ていて興味深い

ラテンアメリカはどちらかというとスキルをとても大事にしているが、ブラジルはエイム信仰ゴリラという印象

両地域のgrandfinalでもその傾向は顕著でKRUが対戦したInfinity esportsはKRUに似たスキルでのセットアップやフェイクなどが多かった

 

とてもチームとしての完成度が高く、撃ち合いを見ていてもredditで高評価を得ている理由も頷けるチームだと思いました

あまり構成の幅がないように感じるのでそこがどうなのかとも考えられます

 

gtn:raze

frz:phoenix jett

sacy:sova

saadhak:cypher killjoy viper

sutecas:omen astra

 

 

クリップでブラジルの気になるプレーも切り取りたかったんですがあまり時間がなくて断念しました

youtubeでクリップを作るのが非常にめんどくさいからです

 

youtu.be

 

ブラジルの風に触れたい方はぜひこちらからどうぞ

 

 

 

メジャーリージョンのスタイルなども書きたかったんですがそれこそ時間が足りなかったです

規模的にブラジルがマイナーリージョンというかはさておき

NAEUはどちらも強いということだけ理解していればいいと思います

 

この拙い文章とデータもクソもない抽象的な解釈で少しでもReykjavíkの観戦が楽しくなってくれれば幸いです

 

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初戦は本日深夜0時から!!!!!!(絶望)

 

みんな次の日なんて考えないようにしような!!!!!!!!!